ももちゃんは今、岐阜に住んでいて、
文化祭のためにわざわざやってきてくれます
よくもももにふらりと遊びにきては、ギターをつまびいていた彼です
私はこのひとのギターと声が、鳴り止んだら世界の終わりだと、
どこかで心底信じているふしがある
彼の音楽については、もういっぺん聞いてみてくださいよ、としか言いようがないのだけれど
世界という場所で生きていくためには、
本音にオブラートをかぶせてみたり、建前という鎧を着てみたり、
いろんなものを纏って生きてゆくしかないわけで、
それはそれで大事なことなんだけど、
それがどんどん着膨れして、真ん中であるはずの自分が、どこにいるのかわからなくなっていく
そういう着重ねたものを、ふっと全部いったん置いて、
なんにも着ていない状態にしてくれる
ああ、そうだ、私はここにいたんだね
と気づかせてくれる
形が、あってないような、
あったりなかったりするようなひとなので、
かちっと時間を決めてうたってもらうことはやめて、
金曜日は1日、場の雰囲気に合わせて、
うたったりうたわなかったりしてもらうことにしました
そんな感じがちょうどいい