高栁浩太郎 個展 「東京伝録」


kotaro

あれから3年が経つのだと
説得力をもって実感させられた気がした
このひとの絵をみながら
ああ、時が流れたんだなと

イラストレーター 高栁浩太郎
多大な反響を頂いたあの展示から、3年
お店として、イラストレーターとして、
そして友人として
それぞれの時間を、おたがい好き勝手
突飛なこともたくさんしてきた
そういうことのすべてを
なんとなく見守りあってきたように思う

ここにくるまでに
ものすごい枚数の絵を描いてきたことを知っている
ものすごい枚数に、ものすごい手数をのせてきた
そこに手抜きがなかったことを知っているからこそ
今回はそれらすべてを総動員してやってくると思っていた

今、たった今、の絵、だと言う
さんざんやってきた彼が今
こんな静かな絵をここに持ってきたことに
ただただ感動した
なにより胸が熱いのが
本人がいちばん、驚いているということだ

個展のご案内として
こういう文章はどうなのかと思ったけれど
あいかわらず、そういうことはできないようで
いっそ潔くひとりの友人として、彼の描いた絵を眺めたい
ありがとう、浩太郎くん

素晴らしい展示です、ぜひご覧ください

高栁浩太郎 個展「東京伝録」
2016.5.4~5.22