『四月になれば彼女は』


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このブログを更新できなかった理由、なわけでもなんでもないけれど、日々SNS(Instagram、twitter、facebook)を更新するので手一杯なのと、それと同じことを書いてもしょうがないと思って、使い方を考えている間にあっという間に時間は過ぎてゆきました。日々のお店の情報は、こちらではなく各SNSにてご覧ください。どうせなら他には書かないようなことをここには書いていこうと思います。お店のことはほとんど関係ないのと、暗いのと、ずいぶん長い文章なので、というお断りだけしておきます。私も時々、気が向いたときに更新します。



気がつけば3月31日、年度末。今年ももう3か月が過ぎた。私がこの3か月間何をしていたかといえば、4周年があったり、大阪に行ったり引っ越しをしたり、体調を崩したり腰を痛めたり、大量のジャムを煮たり、こう、トピックスだけあげればいろんなことがあったはずなのに、でも思い出すのは冬の寒さと、それにも負けず消費されたビールのこと。人生で間違いなく一番(ビールを)飲んだ、この3か月。

私は覇気のある人間ではないと思う。カウンターに立つ限りは、元気よく、ハキハキと、笑顔で、みたいな飲食店の常套句は、およそ度外視して日々を暮らしている。そんなお約束事をやったら私は3日で激太りだ。わかりやすくげっそりと痩せられたらいいんだけど、逆にストレスが食に出やすくて、たちまち太っていくタイプ。分かりにくいな、ちきしょう。私が太ってきたら危ないと思ってください。逆に痩せてきたら、元気な証拠。

さらに2月3月は、ただでさえ覇気がないのに、毎年さらに苦しい。四柱推命で言うところの寅卯天中殺に当たる私は(誰にでも12年のうち2年間、12ヶ月の間に2ヶ月、天中殺が巡ってくる。詳しくはwebの海にダイブしてください)、2月3月が天中殺月に当たるらしく、この期間は気をつけなさい、とされている。と、大人になってから知って「やっぱりいいいいーーー!!!!!」と叫んだほどだ。何もこんな寒い時じゃなくってもいいのに。寒いのにつらいなんて、ほんとにつらいじゃんか。冬なんか大嫌い。大嫌いだからか。だから好かれないのか。

今年もこの時期はおとなしく暮らそう、と思っているのに、まったくおとなしくなんかさせてくれなかった。しょうがないのでビールで流し込んで日々を保って暮らしていた。大人になってよかったなあ、と思うのは、そんな風にどうしようもなくビールで流し込んでも、後の始末さえ自分ですれば誰にも怒られないで済むことだ。
キッチンに溜まりゆく空き缶の星々(黒ラベルが好きなのです)は、自分の努力と怠惰の羅列である。いつどんな時に飲んでもビールはビールだ。でも、どんなに酔っ払っても覚えている。いくつの星が祝杯で、いくつの星が怠惰なのか。結局のところ、どれだけ杯数を重ねても、流しこめるものと、べったりと張り付いて取れないものの2種類がある。だけど、ある程度飲み干してからでないと始められないこともある。特にべったりと張り付いたそれの、除去作業なんかは。

ようやく、しょうがねえな、やるかあ、めんどくさいけど、と思うところまできた。うまく言えない。あらゆることはぜんぶ、私自身の愚かさや怠け癖や不義理や心がけの悪さとかのせいだ。

この天中殺月にもよいところがあって、4月になったら風向きも変わる、と希望が持てるところだ。全然関係のない話だけれど、『四月になれば彼女は』という本が去年発売されたのだけど、私にとって『四月になれば彼女は』は、今も昔もキャラメルボックスの舞台でしかない。いいえサイモン&ガーファンクルです、っていう人もいるだろう。いろんな思い出の中を人は生きている。
ウユニ塩湖の空に印字されたタイトルの装丁は素敵だったけれど、強い違和感を覚えた。その違和感があまりにも私を脅かすので、私の中にもまだ、いろんな執着があるんだな、と思った。本は買えなかった。誰か読んだ人がいたら感想を聞かせてください。

3月が終わる。天中殺をよくよく調べると旧暦、なのかな、とにかく4月3日まで気をつけろって書いてあるんだけど、もうこの際そんなことはどうだってよい。とにかく4月だ。『四月になれば彼女は』、だ。4月1日が父親の誕生日だっていうのもいい。なんとなく生まれ変われるような気がする。自分の誕生日なんかより、親の誕生日のほうがずっとずっとうれしいのは、これも大人になってからのことだ。

3月が4月になったからといって、そんな急に人生は好転したりしない。そんなことはわかっている。そして、してほしくなんかないのだと思う。棚ぼたみたいな話より、やってきたことの積み重ねが、ちゃんと人生に反映されるんだって思いたい。頑張ったら頑張った分だけの報酬と、怠けたら怠けた分だけの代償を。

あいかわらず覇気のないままだろうけど、自分のダメなことを、ひとつひとつ洗い流して磨いたら、何かに使えたりするだろうか。四柱推命を信じているわけでもない、信じてないわけでもない、ただの寒がりの女だ。毎年、あたたかくなっていく4月に期待する。怠惰と努力の狭間を行ったり来たりしながら、それでも私なりに願いも欲望もあったりする。少しはそれに近づきたい。

日付けも変わった。4月1日だ。お父さん、誕生日おめでとう。