もももにお米が届いた話


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これをどのように話をするか、とてもとても迷ったのですが
ひとまず素直に書こうと思います

もももに10キロのお米が届きました
送ってくれたのは坂爪圭吾さんというかたです
興味があるかたは調べてみてください
『いばや通信』というブログをやっています
他にもものすごいいろんな情報が出て来ると思います

日本全国から坂爪さんのもとに、今日も誰かの善意が届く
そしてその善意でしかない品々を、
坂爪さんらしいやり方で、
自分の生活をしていけるだけのものを頂いて、
それ以外のものを、必要としているひとたちに分けたり送り届けたりしている
できないことはやってもらって
そして自分にしかできないことをして生きている

だからこの、坂爪さんから届いたお米は、
また別のかたから坂爪さんのもとに届いたお米ということだ

私は実際に会った事はまだないのだけれど
去年、怒濤の病の日々のどん底で私は彼の文章に出会った
そしてそのおかげで、あの日々をなんとか乗り切ることができたように思う
いつか坂爪さんに、感謝の気持ちを伝えたいと思ってきた
だけど、どのようにして伝えたらよいのかわからなかった
伝えてよいのかもわからなかった
なかなか機会と自信の持てぬまま、ただ彼の言葉を読み続けていた

先日の火曜日、『頂いたお米を差し上げます』という記事を読んで
“ああ、これは今だ”
と思った
そう思った瞬間に、思いの丈をだだだっと書いて、
ものすごく緊張しながらものすごく開き直ってメールを送った
3キロと10キロがありますというので、
図々しくも10キロをお願いした
送ってひとつ、溜息をついて
そしてものすごくすっきりした気持ちになった

その記事を公開してから約2時間ほどで、
坂爪さんのもとには50通くらいメールがきたらしい
それは大変申し訳ないことをしたなあ、なんて思っていたら
なんと届いた
届かないと思っていたわけでもないけれど、
届くとも思っていなかった
そういうところに意識がなかったということだ

お米がほしかったわけではないのだ
そうじゃないけど坂爪さんが
自分にしかできないことをし続けている姿をみて
そうして、それに賛同したひとたちが
彼と共に生きようと、できることをしはじめているのを画面越しに眺めてきた
私もそうでありたいと心底思った
そうあろうとしたときに、私になにができるか考えると、
やっぱりごはんをつくることだけだったから
だからそのお米が届いたら
こういう生き方や考え方を、
食べてもらう事で少しでも、分かち合うことができるんじゃないかと思った
自分にできることをすることが誰かの助けになる
善意が生む感謝の連鎖で生まれるもの

自画自賛ではあるけれども、
「ダメでもいいのだ」と開き直ってメールを送った、
あのときの私の決断はよかったなあ、と思う
例えば今回お米が届かなかったとしても、
それでもよかったなあって、私は思えるだろうなって
メールを送らない自分より
届かなくたって送れる自分でいたかった

というわけで、これからしばらく、ももものごはんは
『どなたかかが坂爪さんに善意でお届けしたお米を坂爪さんが善意でもももに送ってくれたお米』
を炊いて、みんなにお出しします
お米そのもの、というよりは
坂爪さんがお米と一緒に詰めてくれたものを分かち合いたい
そしてこのごはんを食べてもらうことで
今度はだれかの背中を少しでも押すことができたらいいなと思う
そしてわたしたちに何ができるか、
一緒に考える時間になれたらいいと思う

ちなみにもうひとつの3キロの袋のほうは
海を渡ってスリランカに届けられているそうだ
自然栽培のお米だそうで
実際に炊いてみたら
ぴっかぴかでつやっつやの
とってもおいしいごはんだった