文化祭出店紹介(2) soluna(草木染め)


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solunaさんは草木染めによる洋服や雑貨などを制作されている作家ご夫妻です
以前solunaさんによる藍染め、草木染めのワークショップに
それぞれ参加させてもらったことがありました
制作のきっかけが、お子さんに着させてあげたいという思いから、ということに
強く胸を打たれたことを覚えています
天然素材を、自らの手で、自然植物で染めあげて
安心して我が子に着させてあげたい、
というその思いを、その子はきっと、着るのだろうと思ったのです

そんなふたりによるワークショップは
笑顔の絶えない、心からわくわくする楽しい時間でした
ワークショップでは楽しい部分だけを経験させてもらいましたが、
全行程を辿ると
その道のりはけして楽なものではありません
それでも、そのひとつひとつを丁寧に、そしてなにより楽しんで、
染めあげたふたりの作品は、
たしかな幸せのかたちだと思うのです

今回、そんなふたりが文化祭のために、あれこれ染めてきてくれます
なにやらもももに、もも色のあれこれが集まってくるみたい
もも色に染めるには
春と言えば、みんなが待ちに待っている、あれ
文化祭の頃には、つぼみもだいぶ、膨らんでいるんじゃないかなあ
他にもイロイロ
きっとかわいいものが、たーくさん、並ぶはず

solunaさんより
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2011年夏、長男を妊娠時に藍染め作家”トシュカ”(※1)の藍染めワークショップに参加し、染物に目覚める。
同年冬の出産を期に自分の子供に草木染めの洋服を着せたいと思い、夫婦で染め物を始める。
2012年夏、高円寺”みずたまきのこ”(※2)でsoluna(ソルーナ)として洋服の委託販売を始める。
2013年5・6月初個展「染めもの祭り」”@百音(※3)☆草木染めのワークショップを開催
2013年”松ノ木手づくりマルシェ”(※4)に3回出店。衣料雑貨を販売。
☆現在は、第二子を妊娠中につきのんびり活動中…

*草木染めの魅力*
自然植物の色をいただき染色します。
草木染めには、化学染色にはない”優しい”、”温かい”色合いがあります。
染色作業日の季節、温度、湿度等により同じ染料を使っても全く同じ色が出せないので、
お気に入りがあれば、一期一会の出会いになるかもしれません。。
洗濯をすれば色落ちはしますが、色落ちの過程もまた魅力のひとつ。
今回は、冬に取れた栗のイガ、サクラの枝、藍、間に合えば春の蓬etc・・・で染めた衣料小物を持って参加します。
☆靴下(絹・絹コットン・重ね履き用)、腹巻、ストール、エコバック、ベビースタイetc…

*solunaの草木染め風景*
いろいろな方がさまざまな方法で草木染めをされていますが、
以下は私たちがやっている草木染めのやり方をザックリとご説明します。ご参考までに。
①下地処理
②染液の抽出
③模様付け 
④染色

①下地処理
大豆を水で戻し、ミキサーで潰した汁(豆汁)に染めたいものを漬け込み、陰干しで乾かした後、染色まで2週間前後寝かせる。※単純ですがかなり力のいる作業です。

②染液の抽出
鍋に染料を入れ沸騰させ染液を抽出し濾す。
(染料により抽出時間が異なります。※30分~1ヶ月ほど)
例:今回染めたサクラは、蕾が付いてから花が咲くまでの間のみピンク色が抽出出来ます。(その他の季節は茶色や黄色)
はじめの1週間は黄色~茶色に、そしてだんだんと赤くなり、1ヶ月くらい経つとかわいいピンク色に染まります。※サクラには”椿灰”媒染が良い!と言われていおり、今回は伊豆大島から椿灰を取り寄せました。

③模様付け
輪ゴムやいろいろな大きさのビー玉、割り箸やビニールテープなどで染めたいものに模様を付けます。
楽しいながらも難しい作業。少しズレるとイメージと違っていたり、意外とカッコよく決まったり・・

④染色
いよいよ染色です!
②で抽出した液(熱湯にする)に染めたいものを入れて馴染ませる。(20分)→水洗い
→媒染液(金属の液)に漬けて色を定着させる。(20分)→水洗い 
※媒染は、主にアルミ(ミョウバン)・銅・鉄を使用しています。
この作業を繰り返します。(染めたい色の濃さにより回数が異なります)

その後、脱水、陰干し・色止め・洗いの作業(必要なら抜染)をして完成です☆
※solunaマーク(チュプカムイ)は、アイヌ刺繍作家の”チンタラ民芸社”さんにデザインしてもらいました!
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